さて、先日Nワゴンのルーフサイドの板金塗装の作業前・作業後を載せましたが、ここでお客様からよくある事なんですが「こんなヘコミはどうやってだすんですか?」と言われるんです。
よくお客様のコメントを聞くとどの部分でもヘコミ出しは中からたたき出したらいいと思っている方々がほとんどなんです。
車の板金の中で全体のへこんでいる状態を内部から叩き出すことは実は100%と言ってもいいぐらい不可能に近いのです。 但しヘコミの大きさにもよって、変わってきますが、小さいえくぼ(横から透かしてヘコミがわかるぐらい)なら、デントリペアというへこみだしの方法もありますが5㎝以上になったらちょっと厳しいかも・・・・まあそのヘコミの場所によって子変わってきますしね。 ※デントリペアに関して聞きたければお気軽にお尋ねください。
そして仮に10㎝以上ほどのある程度ヘコミを出せるところと言えばバンパとまあかろうじてフロントフェンダーぐらいですかね・・・これもヘコミ度合いによって異なってきます。ドアやリアゲート(トランク)・リアフェンダーなどは外パネル部分に内部から押し出すのが、狭すぎたり、色んなもの(ドアの場合は内部にガラスなど)があり工具らはいらない、といったことが言えます。
さて早速、板金の流れですが、今回のようなヘコミも内部からはたき出すことは不可能なので、叩けなければこの部分引っ張り出すのです。
作業前
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まず塗料が着いている状態では、溶接(引っ張る為に)なので塗料をめくり
鉄板の状態にします。 そして次に溶接または半田で引っ張る為の道具をへこんでいる部分にくっ付けます。
そしてそのくっ付けた道具で下記のように引っ張っていくのです。
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このようにいっぺんにはヘコミは出てこないので何度か繰り返し
ヘコミを部分部分で出していき、パテで形を整えていき、最後に塗装して
仕上げ(磨き)て、完成となります。
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写真ですが全然どこがへこんでいたか分からないでしょ(^^)
こちらのビフォーアフターはこちら
Nワゴンの左ルーフサイドの板金塗装←クイック

まぁヘコミの出し方はその場所場所に異なってきますが、へこんでいる場所のを中から叩き出すというのは正直無理に等しいでしょうね。

分かりにくい文章ですが、最後までお付き合いありがとうございました。